総評
レイアウトコンテスト2011に多数の作品をお寄せいただきありがとうございました。厳正な審査の結果、大賞に漆黒様の「「秋の宵」(あきのよい)」と88638様の「私鉄'01」が選ばれました。作品賞は、702様の「スイッチバック」とAKAGI様の「Urban Rapid Express」が選ばれました。
また、作品賞としてゆきもよ様の「数えるだけ」を選ばせていただきました。
今回、大賞には突出した表現力の2作品を選ばせていただきました。
「「秋の宵」(あきのよい)」は、季節感がよく表現されている作品です。夏が終わり、徐々に日が短くなる薄暮が迫る季節、絵葉書でも見てるかのような美しい夕映えの紅葉をバックに走る貨物列車。見事なまでに作り込まれた情景に感動です。
「私鉄'01」は、地方都市の賑やかな鉄道風景がうまく表現されています。個々の列車の動きから、情景の演出まで細かい部分まで計算しつくされたセンスと技術には目を見張るものがあります。
「スイッチバック」は、作品名の通り、スイッチバックを題材とした作品です。スイッチバックの仕掛けはもちろん、そのスイッチバックが必要とされる勾配区間の表現=山間の雰囲気が非常によく表現されています。
「Urban Rapid Express」は、運転するのが楽しいレイアウト作品です。これまで、鉄道模型のコンテストなどでは工作技術、情景表現以外の評価は皆無で、運転の楽しさについては、評価対象となってはいませんでした。今後、この方向での作品が増えていけば、鉄道模型の新しい評価軸として定まっていくでしょう。
「数えるだけ」は、審査員一同、この作品には通常の評価とは異なるベクトルの判断を下す必要があるとの結論に至りました。本作品については、解説するための言葉がありません。ダウンロード後、すぐに運転をお楽しみください。
「BigLayout」は、多数設置されたカメラを次々切り替えて列車の追っかけるのが楽しい作品です。街に人々の生活感が表現できるとさらにすばらしい作品になります。
「汽車も新幹線も止まる駅の風景」は、バスから路面電車からSLから新幹線までなんでもあり、果てはジェットコースターまで。楽しいレイアウトでした。
「近郊の情景」は、コンパクトな環状線ながら、細部まで非常によく作り込まれています。
「思い出の「めがね橋」」は、情景をコンパクトに表現するビネットと呼ばれるタイプの作品になります。かつて存在していた実在シーンを視点固定で表現しています。(余談:中央線には、めがね橋の他にも昭和4年竣工の三鷹陸橋など現役の古い橋があります。新しい建物に囲まれた、古い建造物というのも趣があっていいですね。)
- 画面写真は、VRM ONLINEにて撮影しています。
- VRM5環境で作品に製品化されていない部品が含まれていた場合、レイアウトは不完全な状態で読み込まれます。部品が収録されているパッケージの発売をお待ちください。
- 作品はZIPで圧縮しています。ダウンロードしたZIPファイルはWindowsで圧縮を解除してください。作品については、ダウンロードしたファイルに含まれるテキストを参照してください。
- 作品によっては、作者様による資料が添付されています。あわせてご参照ください。
- 作品の著作権は、作者様が保持しています。
- 一部作品は、GeForce / RADEONのVRAM 1GB以上を搭載したグラフィックカードが必要な場合があります。また、密度の高い作品を実行する場合は、メインメモリを最大限搭載してください。メモリーが不足した場合、パソコンがフリーズすることがあります。