総評
第3回となる今回のコンテストでは、「テーマ」を設定しました。テーマに沿った鉄道のある風景を各氏各様の手法で挑んだ作品が寄せられました。
回を重ねるごとにシーンの表現など、レイアウトの表現技法がレベルアップし、みなさんの日々の成果が現れているのが見て取れました。
今回、緻密に作り込まれた大作が多く、審査も難航しました。特に評価が上位に位置する作品は、それぞれに特徴のある演出がなされ、非常にわずかな差でテーマ賞に選ばれるという形になっています。惜しくもテーマ賞にはなりませんでしたが、「準テーマ賞」といえる作品が何点かありました。
大賞を受賞された啓明 様の「落日」は、細部まで演出が作り込まれたレイアウトの完成度もさることながら、全体の雰囲気を醸し出すシーン構築のバランスに高いセンスを見て取ることができます。
テーマ賞は、トオルレーン 様「四季非電化」、しおじ 様「koukasen」、ghost 様「Grindelwald」が受賞しました。
トオルレーン 様の「四季非電化」は、沿線の風景に時間の流れを織り込むというアイデアや、一見簡単そうで実は難しい「冬」のシーンを手堅くまとめたところが評価に結びつきました。
しおじ 様「koukasen」は、高架駅を中心とした街のにぎわいを感じさせる演出が高得点に結びつきました。
ghost 様「Grindelwald」は、日本型のVRMで外国の風景をあえて作るという意欲作です。なじみのない地域ということで一見すると意表をついているように見えますが、審査員も実際に現地をたずねたことがあり確かに雰囲気がでているということで入賞となりました。
今回、わずかな差で惜しくも入賞にはなりませんでしたが、北総開拓使 様の「紀勢本線縮小レイアウト」、Fisher 様の「田園」が、高い評価でした。
- 応募作品は、LZH形式で圧縮してあります。[ この作品をダウンロードする] ボタンをクリックしてください。
- 審査は、規定を満たしている作品に対して審査員各員が得点をつけ、集計結果上位の作品が入賞しました。なお、今回は、同じ作者の複数の作品が上位に入った場合は、得点の高い方を入賞作品としています。
- 今回、下記リストには掲載していませんがコンテストの規定を大きくはずれた作品がありました。せっかくの作品が評価外となってしまいますので次回は規定にそってご応募ください。